What is ZMOT? -Search insanely great way- by 柾虎

消費者の意思決定を大きく変えるであろうZMOTについて解説していきます。

アプリ が Web を圧倒する モバイルの世界 : それを示す1枚のチャート

Web 
http://wp.me/pwo1E-5QQ
 
Alex Cocotas | Mar. 20, 2013 
http://www.businessinsider.com/chart-of-the-day-time-spent-on-apps-dwarfs-mobile-web-2013-3

_ Business Insider

Apps are the Internet portal of choice for U.S. mobile consumers.

アプリケーションとは、アメリカのモバイル・コンシューマにとって、選りすぐりのインターネット・ポータルのことである。

According to Nielsen, time spent in mobile apps continues to dwarf mobile Web engagement. As of August 2012, minutes spent per month in mobile apps was 4.6 times that of the mobile Web, up from a multiple of 2.7 in March 2011.

Nielsen によると、モバイル・アプリで継続的に消費される時間が、モバイル Web によるエンゲージメントを妨げているようだ。 2012年 8月の時点で、その月にモバイル・アプリに費やされた時間は、モバイル Web の 4.6倍であり、また、2011年3月の 2.7倍から大きく増えているのである。

Between March 2011 and August 2012, consumer time spent in mobile apps grew 200 percent compared to 75 percent growth for the mobile Web.

2011年3月と、2012年8月を比較すると、モバイル・アプリでの消費時間が 200% ほど情報しているが、モバイル Web は 75% の上昇に留まっている。

The reason for the disparity seems pretty straightforward: The biggest time buckets on mobile are best accessed through apps.

こうした相違が生じる理由は、きわめて単純である。 つまり、モバイル上で時間を大量に消費するものが、多くの場合において、アプリを介してアクセスされるからとなる。

Games, the most popular mobile activity by time spent, are almost exclusively accessed through apps.  Social networking, the second most popular activity, is likewise an app-driven phenomenon.

最も人気のモバイル・アクティビティであるゲームに、多くの時間が費やされるが、その大半がアプリを介してアクセスされる。2番目に人気のアクティビティは、ソーシャル・ネットワークであるが、それもアプリにより促進される現象である。

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The mobile Web is not as conducive to browsing as the desktop Web. The screen is smaller, the interface clunkier, the overall experience less optimized for casual surfing and serendipity. Mobile Web browsers are most effective with intent: You get in, you get what you need, and you get out.  

モバイル Web は、デスクトップ Web ほどには、ブラウジングに貢献していないのだ。 スクリーンは小さく、また、インタフェースは魅力に乏しい。 そして、カジュアルなサーフィンと発見に対して、全体的なエクスペリエンスが最適化されているわけでもない しかし、モバイル Web ブラウザは、あなたの意図に対して従順である。 なぜなら、街に出ようが、野山に居ようが、WYSIWYG(What You See Is What You Get)を実現してくれるからである。

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TAG indexそれにしても、ものすごいアプリ依存が起こっている状況と、それにより、モバイル化が促進されている状況が、見えてきますね。以下のチャート(クリックで拡大)が、ものすごく印象的なのですが、FacebookGoogle のサービスに、モバイル利用時間の 1/3 が消費されている状況を示しています。そして、その大半が、アプリを介したものになっているのでしょう 。

Agile_Cat の場合は、WordPress アプリも よく利用しますが、その他となると、このチャートのように、FacebookGoogle 系が、大半を占めているように思えます。いまは、Blackberry Q10 という、QWERTY 付きのデバイスに興味シンシンなのですが、iOS および Android 以外のデバイスを検討するときには、自分にとって重要なアプリが実装されていることを、徹底的に調べる必要がありますね。

 

http://agilecatcloud.com/2013/03/27/%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA-%E3%81%8C-web-%E3%82%92%E5%9C%A7%E5%80%92%E3%81%99%E3%82%8B-%E3%83%A2%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C-%EF%BC%9A-%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%82%92%E7%A4%BA/

「TwitterやFacebookの次は何が来るか」だって?そりゃお前、ブログに決まってんだろ!

http://www.ikedanoriyuki.jp/

 

たまにですが、よく知らない若者から「池田さん、TwitterFacebookの次は何が来ますかね」と聞かれます。「なんで?」と聞き返すと、「それをいち早く活用して、一目置かれる存在になりたいんです」と。

正確に言うと、彼らはその新しいツールの第一人者になりたいわけじゃありません。TwitterFacebookはすでに2,000万人近い人が利用していて、多くのフォロワーや友達を有するインフルエンサーが存在しちゃっているから、今からそこで目立つことは難しいと。だから、新しいツールが出てくる初動の段階からうまく使いこなして、多くのフォロワーやら友達やらを獲得して一目置かれる存在になりたい、ということらしい。

そんなとき、僕はいつもこう言うのです。

 

そんなことよりブログ書け!

 

と。

※まぁ、ブログ書く以前に「ちゃんと仕事しろ!」というのが正解なんですけど

昔から言われてることですけど、ソーシャルメディアってのはリアルの世界で有名な人がもっと有名になったり、多くの人とフラットにつながることができる場所であって、リアルの世界で一目置かれていない人がどんなに頑張ったって有名になったり一目置かれることになんかならない。だって、その人が有名になったり、一目置かれる理由が無いんですから。

Twitterのフォロワーが多い人、Facebookのフィード購読者が多い人は、

・ 今どこで誰と何をしているか
・ 今どこで何を食べているか
・ 投稿によくリプライやふぁぼをしてくれる
・ 投稿によく「いいね!」をしてくれる
・ 投稿によくコメントしてくれる

人たちではなく、何かしら含蓄のある考えや、おもしろい情報発信を多くしている人達です。

TwitterFacebookとブログの位置関係はこんな感じだと思います。

TwitterFacebookもブログも使われ方は多様なので、当然例外もあるでしょうが、一般的に多くの人は上記のような使い方をしているんじゃないでしょうか。

あくまで個人的な感覚ですけど、TwitterFacebookで多くの人にフォローされている人は、結構な確率でブログを書いている(または書いていた)人が多い気がします。ブログを書いていなくても、本を書いていたり、メディアに連載を持っていたり、メルマガを書いていたり、何かしら情報を発信する側にいる人たちです。もしくは「その人が誰であるか」(例:タレントや有名人、社長など)のように、仮にTwitterFacebookでの投稿はおもしろくなくても「誰が発信した情報か」に価値がある人たちです。

だから、最初の話に戻ると、そういった「当たり前のこと」をすっとばして、ツールをうまく使えば一目置かれる存在になれるんじゃないか(多くのフォロワーや購読者を獲得できるんじゃないか)というのは完全に幻想なわけです。

人から敬われたいのなら、当たり前ですが、価値がある情報を発信しなければなりません。Twitterでせっせとフォロー返しをしたり、Facebookで友達を増やしても、その人たちはあなたを尊敬してはくれません

一日30分、TwitterのタイムラインやFacebookのニュースフィードを眺めているのなら、その時間を使ってブログを書きましょう

TwitterFacebookは、感情や行動を共有することが多く行われる場所です。また、外部のニュースや動画のURLを運び、それをネタにみんなで盛り上がるのに適した場所です。

だからこそ、いまがチャンスなんです。そこでみんなと「誰かが創った情報」をネタに盛り上がるだけじゃなく、「自分が創った情報」を発信し、「自分の思考や意見」を知ってもらうのです。気分や感情、趣味や週末の行動だけでなく、「自分が持っている問題意識」を発信するのです

TwitterFacebookをやっていると、「この前、徹夜してましたよね。お疲れ様です」とか「この前、青森行ってましたよね」とか言ってもらえます。ずっと会ってないのに、久々な気がしない、なんてことも良く言われます。

これって、相手が毎日の貴重な時間を「自分の日常を知る」ために割いてくれてるってことなんですよね(その逆もしかりで、あなたは毎日、友人や知人の日常をアップデートするために膨大な時間を費やしているのです)。

であるならば、「六本木で久しぶりの友達と一献やっている。やっぱり青春時代を共に過ごした友たちは最高の存在だ」とか「深夜のラーメンなう!」という感情や行動だけじゃなく、ブログを通して自分の思考や意見を(ある程度まとめたコンテンツとして)発信しなきゃもったいないと思うのです。

この前、また深夜にラーメン食べてましたよねw」だけじゃなく、「この前、XXXXXについてブログ書いていましたよね。すごく考えさせられました」なんてことが生まれるわけですから。

※「じゃあFacebookで長文の思考・意見エントリーを書いてもいいんじゃないの?」という方もいるかもしれません(実際、長文のFacebookエントリー書く人たまにいますしね)。でも、Facebookは1秒~3秒で「みんなの」エントリーを斜め読みする場所ですから、長文の文字を読んでもらうのには適していません。それは、大勢の(お酒がまわった)パーティーでスピーチを始めるようなものです。

Facebookでのロングエントリーが聴衆のアテンションを取りにくい場所でのスピーチだとすると、ブログは講演です。みんなあなたの講演をわざわざ聞きに来てくれたオーディエンスです。友人とのおしゃべりを楽しんでいるパーティーでいきなり始まったスピーチと、わざわざあなたの講演を聞きに来てくれた人に話しかけるのと、どちらの方があなたの考えをうまく伝えることができるでしょう。答えは明らかです

権力は偉いのか。

 

「地位は権力ではなく、責任である。」(P.F.ドラッカー)
写真: 「地位は権力ではなく、責任である。」(P.F.ドラッカー)
 
「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

 

組織として目指すポイント。

組織として目指すは、次の3つの円が重なる部分だ。「情熱を持って取り組めるもの」「自社が世界一になれる部分」「経済的原動力になるもの」。これを「針鼠の概念」という。

quote from 「ビジョナリー・カンパニー2」
写真: 組織として目指すは、次の3つの円が重なる部分だ。「情熱を持って取り組めるもの」「自社が世界一になれる部分」「経済的原動力になるもの」。これを「針鼠の概念」という。

quote from 「ビジョナリー・カンパニー2」

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

ビジョナリー・カンパニー(1~4+特別版)5点セット

ビジョナリー・カンパニー(1~4+特別版)5点セット

付加価値が生まれる「瞬間」。

付加価値を生むためには、下記の図のように全体のバリュー・チェーンを通過させてのアウトプットになるのだけども、それが実は「瞬間的にしか生まれていない」のだと考えると、仕事で力を入れるべき本質が見えてくるのかもしれない。

例えば小売ならレジを通過する瞬間、とか。広告業なら消費者が商品を手にとって、お客様に変わる瞬間とか。

そう考えると、会議や書類を作成している間は付加価値が生まれている「瞬間」ではないだよな。スタッフ職って言うのは、自分たちが何に貢献しているのか、常に意識しておかないとなにの付加価値も生まれぬまま時間を過ごしてしまう危険性が常に孕んでいるんだろうな。

気を引き締めねば。

affected by マイケル・ポーター『競争優位の戦略』
写真: 付加価値を生むためには、全体のバリュー・チェーンを通過させてのアウトプットになるのだけども、それが実は「瞬間的にしか生まれていない」のだと考えると、仕事で力を入れるべき本質が見えてくるのかもしれない。

例えば小売ならレジを通過する瞬間、とか。広告業なら消費者が商品を手にとって、お客様に変わる瞬間とか。

そう考えると、会議や書類を作成している間は付加価値が生まれている「瞬間」ではないだよな。スタッフ職って言うのは、自分たちが何に貢献しているのか、常に意識しておかないとなにの付加価値も生まれぬまま時間を過ごしてしまう危険性が常に孕んでいるんだろうな。

気を引き締めねば。

affected by マイケル・ポーター『競争優位の戦略』

〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略

〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略

競争戦略論〈1〉

競争戦略論〈1〉

FMOTからZMOTの時代に。

用語説明:【ZMOT(Zero Moment of Truth)】

 

2010年にGoogleが提唱した購買意思決定に関するマーケティングモデル。「Zero Moment of Truth」の頭文字を取ったもので、「ジーモット」と呼ばれる。

2004年、米P&G社は『来店したお客様は商品棚を見て、最初の3秒から7秒でどの商品を買うかを決めている。』という独自リサーチから、商品配置や陳列等が購入商品を選択する決定的な瞬間を左右する、「インストア」のマーケティングモデルをFMOT(First Moment of Truth)、「エフモット」と呼んだ。

しかし、インターネットの普及により多くの情報が簡単に入手できるようになったため、消費者は店に行く前の検索や、レビュー等のクチコミ、SNS上の友人からのレコメンドから既に購入商品を決定するようになった。ZMOTとは、こうしたオンライン上での情報収集によって、FMOTの前に実質的な購買意思決定の瞬間があるとした、「プレストア」マーケティングの概念。

 

解説

消費者の購入意思決定プロセスがインターネットによって変化

 

P&G社は消費者の行動調査から、基本的な消費者体験を3ステップのメンタルモデルとしました。
 
FMOTモデル図

1刺激(Stimulus)     商品の認知、興味関心の喚起
2購入(Shelf)         店頭での評価
3体験(Experience)    購入商品の評価
 
しかし、インターネットを使った情報収集が浸透したことで、
・アメリカ人の70%が商品購入前にオンラインレビューをチェックしている
・消費者の79%が買い物の際にスマートフォンを活用(オンライン購入に限らず、情報収集も含む)している
・母親の83%がテレビCMで興味を持った商品についてオンラインで調べている
という調査から、Googleは購買意思決定の瞬間(モーメント・オブ・トゥルース)は、店頭に行く前のネット上にあるとしました。
 
ZMOTモデル図
 
ZMOTは認知・興味関心の段階から、購入に至るまでの間に起こっているプロセスであり、検索エンジンの検索結果をはじめ、ニュース、ビデオ、企業の公式サイト(オウンドメディア)、バナー、リスティングを含めたオンライン広告(ペイドメディア)、ユーザーレビュー、オンライン評価(アーンドメディア)の他、SNSを代表としたソーシャルメディア(シェアドメディア)など、オンライン上で得られるあらゆる情報が購買意志決定に作用していると考えられます。

Googleの調査によると、消費者が購入の意思決定のためにチェックした情報源の平均は、2010年は5.3個でしたが、2011年は10.4個と急増しており、FMOT(店頭で商品パッケージを見たなど)で購買商品を決定した消費者が77%だったのに対して、ZMOTでは84%とFMOTによる購買決定を上回ったとしています。

 

参考:

Google CPG Blog(The Zero Moment of Truth/ March 29, 2010 )
http://google-cpg.blogspot.jp/2010/03/zero-moment-of-truth.html

Google ZMOT公式サイト
http://google-zmot.appspot.com/

 

 

スマートフォンによって情報収集のスピードが加速している

 

Googleが最初にZMOTを提唱したのは2010年3月のことですが、スマートフォンの急激な普及によって、ZMOTの重要性がより高まってきていると考えられます。博報堂DYグループ・スマートデバイスビジネスセンターの「全国スマートフォンユーザー1000人調査」によると、68.1%がテレビ番組で紹介された商品をスマートフォンで検索、40.9%が店や場所を調べて実際に足を運び、店頭での商品検討・購入時には2人に1人がスマートフォンでクチコミをチェックしているという結果が出ています。

http://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2012/10/20121029.pdf

ZMOTにおいては、何らかのStimulus(刺激・きっかけ)を受けた消費者は、店頭へ行く前にSearch(検索)を行い、商品の詳細や口コミ情報を収集した段階で購入の意思決定をするようになってきていますが、スマートフォンの普及は、ZMOTにおける刺激、検索、意思決定プロセスの時間を大幅に短縮していると言えます。

 

ZMOTを意識したマーケティングとは?

 

このように店頭接触以前の商品接触が重要性を増していることから、オンライン環境においての情報管理をどうコントロールしていくかが、マーケティングプランの大きなポイントとなってきています。ZMOTに対応するためのポイントとして、まず以下の3点を考えておく必要があるでしょう。

 

*消費者の興味関心をどう刺激するか?

ZMOTにおいても商品との第一接触が重要であることには変わらず、検索行動の喚起には「ニーズ」が必要です。ソーシャルメディア上での友人との会話や行動、クチコミによって喚起される潜在的な興味関心が、検索行動の動機として重要となっていますが、そもそも話題となるネタがなければクチコミは生まれません。その意味でマス広告によるStimulus(刺激・きっかけ)形成を改めて考える必要があるでしょう。

 

*消費者が求めている情報はなにか? その情報で消費者は買いたくなるか?

自社あるいは競合他社のユーザープロファイル分析や、FacebookTwitter、ブログなどのクチコミから消費者のインサイトを探る「ソーシャルリスニング」などによって、本当に消費者が欲している情報はなんなのか? その情報が適切な形で提供されているか?を分析する必要があるでしょう。「検索キーワード=消費者が困っていること」と捉えて、その課題解決のために情報提供し、企業の信頼を高めることで、購入意思決定プロセスに対して積極的に関与していくことが求められます。

 

*その情報はみつけやすいか?

消費者が受け取る情報は増え続け、タッチポイントも増大している今、企業が伝えたいメッセージをきちんと伝えることはますます難しくなっています。そうした中で購買意思決定を左右する情報を適切な形で消費者に届けるには、従来のSEO、SMOの取り組みはもちろんのこと、ソーシャルメディアによってオンライン環境にあらかじめ商品情報を多く用意しておくことが必要です。そのためには消費者に情報伝達を手伝ってもらうべきであり、消費者がシェアしたくなるようなコンテンツを提供する事が重要です。

また、先述の通り、スマートフォンへの対応は今後ますます重要性を増すと考えられます。2011年10月にGoogleが発表したスマートフォンに関する意識・行動調査によると、(http://googlejapan.blogspot.jp/2011/10/blog-post_27.html)「スマートフォンでは検索結果は2ページまでしか見ない」人が8割を超えているということで、スマートフォンでの検索利便性を高めておくことは必須となるでしょう。

 

ZMOTは全く新しいメンタルモデルではなく、人間の自然な消費行動を現在のデジタル環境に照らし合わせて再定義したものと言えるでしょう。ですから、マーケティングの基本が一変するということではなく、あらゆるチャネルを使った情報発信とコミュニケーションの最適化を、現在の消費者の行動に合わせてデジタルネイティブに考えていくということではないでしょうか?

「Amazonの社員」=「アマゾニアン」の行動指針とは。

 Amazonがどのような採用戦略を持っているのか知るため、Amazonの採用ページを見ていると、次のような行動指針を見つけた。

Our Leadership Principles

 
チームを持つマネージャーであるかどうかにかかわらず、アマゾンでは全員がリーダーです。ここに挙げられているリーダーシッププリンシプルはすべてのアマゾニアンがこれに従った行動するよう心がける信条です。
Customer Obsession
リーダーはカスタマーを起点に考え行動します。カスタマーから信頼を獲得し、維持していくために全力を尽くします。リーダーは競合に注意を払いますが、何よりもカスタマーを中心に考えることにこだわります。

Ownership
リーダーにはオーナーシップが必要です。リーダーは長期的な視野で考え、短期的な結果のために、長期的な価値を犠牲にしません。リーダーは自分のチームだけでなく、会社全体のために行動します。リーダーは「それは私の仕事ではありません」とは決して口にしません。

Invent and Simplify
リーダーはチームにイノベーション(革新)とインベンション(創造)を求め、常にシンプルな方法を模索します。リーダーは状況の変化に注意を払い、あらゆるところから新しいアイデアを探しだします。それは、自分たちが生み出したものだけには限りません。私たちは新しいアイディアを実行する上で、長期間にわたり外部に誤解されうることも受け入れます。 

Are Right, A Lot
リーダーは多くの場合正しい判断を行います。リーダーは強い判断力を持ち、経験に裏打ちされた直感を備えています。

Hire and Develop the Best
リーダーはすべての採用や昇進においてパフォーマンスの基準を引き上げます。優れた才能を持つ人材を見極め、組織全体のためにすすんで人材を活用します。リーダーはリーダーを育成し、コーチングに真剣に取り組みます。 

Insist on the Highest Standards
リーダーは常に高い水準を追求します。この水準は高すぎると感じられるかもしれません。リーダーは継続的に求める水準を引き上げていき、チームがより品質の高い商品やサービス、プロセスを実現できるように推進します。リーダーは不良を下流に流さず、問題を確実に解決し、再び同じ問題が起きないように改善策を講じます。

Think Big
狭い視野で考えてしまうと、大きな結果を得ることはできません。リーダーは大胆な方針と方向性をつくり、示すことによって成果を導きます。リーダーはお客様に貢献するために従来と異なる新たな視点をもち、あらゆる可能性を模索します。 

Bias for Action
ビジネスではスピードが重要です。多くの決定や行動はやり直すこともできるため、分析や検討を過剰に行う必要はありません。計算されたリスクをとることも大切です。

Frugality
私たちは、お客様にとって重要でないことには、あえてお金を使わないようにします。倹約の精神は、リソースを効果的に活用するための創意工夫、自立心、更に、発明を育てる源となります。スタッフの人数、予算、固定費は多ければよいものではありません。

Vocally Self Critical
リーダーは自分やチームの欠点や間違いを率直に認めます。たとえお互いが気まずい思いをする事があったとしても、問題や事実に正面から立ち向かいます。リーダーは常に自分たちを最高水準と比較、評価します。

Earn Trust of Others
リーダーは強い信念をもちつつ、真摯にいろいろな意見を受けいれ、誠実に耳を傾け、謙虚であり続けます。

Dive Deep リーダーはすべてのレベルの業務に関与し、常に詳細を把握して頻繁に現状を監査します。リーダーが関心を持つに値しない業務はありません。 
Have Backbone; Disagree and Commit
リーダーは、賛成できない場合には、敬意をもって異議を唱えなければなりません。たとえそうすることが面倒で労力を要することであっても例外ではありません。リーダーは、信念をもち、容易にあきらめません。安易に妥協して馴れ合うことはしません。しかし、いざ決定がなされたら、全面的にコミットして取り組みます。

Deliver Results
リーダーは、ビジネス上の重要なインプットにフォーカスし、適正な品質で迅速にそれを実行します。たとえ困難なことがあっても、立ち向かい、決して妥協しません。