手元にある500円があります。それを2時間でできるだけ増やせと言われたら、みなさんはどうしますか?
<Q.1>
手元にある500円があります。それを2時間でできるだけ増やせと言われたら、みなさんはどうしますか?
<条件>
- 500円は封筒に入っています
- 課題に充てられる時間は水曜日の午後から日曜日の夕方まで
- この間、計画を練る時間をいくら使っても構わない
- ただし封筒を開けたら、2時間以内にできるだけお金を増やさなくてはいけない
- 実際にどんなことをしたのかを1枚のスライドにまとめ、日曜日の夕方提出
- 月曜日の午後、三分間で発表してもらいます。
<A>
さて、皆さんいくらまで増やせましたか。
ありがちな答え。
- パチンコなどギャンブルをする
- 宝くじを買う。
次に良くある答え。
- 500円で材料をそろえて洗車サービスをする
- レモネードスタンドを開く
しかし、この答えをしている人々は、目の前の500円のとらわれすぎています。お金に注目すると、問題を狭く捉えすぎてしまうことに気づくことができません、できるだけ多くの価値を生み出そうと、課題に真剣に向き合い、常識を疑うとさらに豊かな可能性に気づけます。
この問題は、スタンフォード大学のイノベーションの授業で出されたもので、上に書いた「ありがちな答え」「つぎによくある答え」もその生徒から出てきた答えでした。そんな中、500円を60,000円以上に増やしたチームが幾つかいました。その大きく増やしたチームが着目したものが、これです。
「月曜日の午後、三分間で発表してもらいます。」
そう、彼らは「三分間こそ資産」ということに気づいたのです。彼らはクラスの学生を採用したいと考えている会社に、その時間を買ってもらうことにしたのです。プレゼンテーションは本来、自分たちがしたことを発表する次官ですが、このチームは会社のコマーシャルを製作して上映しました。
この話しは、将来自分の会社に投資をしてもらうことも出てくるかもしれませんが、目の前にお金が入ってきてしまうことで盲目的になってしまう危険性を教えてくれています。私は自分自身で会社をやっていたときは、こうしたお金が転がってくることはなかったので、自分の持っているお金をどう増やすか、を考えていましたので、こうしたことは起きませんでしたが、今後のためにも肝に銘じておきたいですね。
このエピソードが出てきる本はこちら
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
- 作者: ティナ・シーリグ,Tina Seelig,高遠裕子
- 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
- 発売日: 2010/03/10
- メディア: ハードカバー
- 購入: 474人 クリック: 17,337回
- この商品を含むブログ (403件) を見る
社訓マニア
■リクルート社
- 旧社訓 「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」
- 経営三原則 ①社会への貢献、②個人の尊重、③商業的合理性の追求
■プロト社
- 社訓 「挑戦する勇気 行動による証明」
- 経営理念 「物を売る事より、知恵・情報を通じて 人・企業と効果的な結び付きをし 社会に貢献すること