What is ZMOT? -Search insanely great way- by 柾虎

消費者の意思決定を大きく変えるであろうZMOTについて解説していきます。

「TwitterやFacebookの次は何が来るか」だって?そりゃお前、ブログに決まってんだろ!

http://www.ikedanoriyuki.jp/

 

たまにですが、よく知らない若者から「池田さん、TwitterFacebookの次は何が来ますかね」と聞かれます。「なんで?」と聞き返すと、「それをいち早く活用して、一目置かれる存在になりたいんです」と。

正確に言うと、彼らはその新しいツールの第一人者になりたいわけじゃありません。TwitterFacebookはすでに2,000万人近い人が利用していて、多くのフォロワーや友達を有するインフルエンサーが存在しちゃっているから、今からそこで目立つことは難しいと。だから、新しいツールが出てくる初動の段階からうまく使いこなして、多くのフォロワーやら友達やらを獲得して一目置かれる存在になりたい、ということらしい。

そんなとき、僕はいつもこう言うのです。

 

そんなことよりブログ書け!

 

と。

※まぁ、ブログ書く以前に「ちゃんと仕事しろ!」というのが正解なんですけど

昔から言われてることですけど、ソーシャルメディアってのはリアルの世界で有名な人がもっと有名になったり、多くの人とフラットにつながることができる場所であって、リアルの世界で一目置かれていない人がどんなに頑張ったって有名になったり一目置かれることになんかならない。だって、その人が有名になったり、一目置かれる理由が無いんですから。

Twitterのフォロワーが多い人、Facebookのフィード購読者が多い人は、

・ 今どこで誰と何をしているか
・ 今どこで何を食べているか
・ 投稿によくリプライやふぁぼをしてくれる
・ 投稿によく「いいね!」をしてくれる
・ 投稿によくコメントしてくれる

人たちではなく、何かしら含蓄のある考えや、おもしろい情報発信を多くしている人達です。

TwitterFacebookとブログの位置関係はこんな感じだと思います。

TwitterFacebookもブログも使われ方は多様なので、当然例外もあるでしょうが、一般的に多くの人は上記のような使い方をしているんじゃないでしょうか。

あくまで個人的な感覚ですけど、TwitterFacebookで多くの人にフォローされている人は、結構な確率でブログを書いている(または書いていた)人が多い気がします。ブログを書いていなくても、本を書いていたり、メディアに連載を持っていたり、メルマガを書いていたり、何かしら情報を発信する側にいる人たちです。もしくは「その人が誰であるか」(例:タレントや有名人、社長など)のように、仮にTwitterFacebookでの投稿はおもしろくなくても「誰が発信した情報か」に価値がある人たちです。

だから、最初の話に戻ると、そういった「当たり前のこと」をすっとばして、ツールをうまく使えば一目置かれる存在になれるんじゃないか(多くのフォロワーや購読者を獲得できるんじゃないか)というのは完全に幻想なわけです。

人から敬われたいのなら、当たり前ですが、価値がある情報を発信しなければなりません。Twitterでせっせとフォロー返しをしたり、Facebookで友達を増やしても、その人たちはあなたを尊敬してはくれません

一日30分、TwitterのタイムラインやFacebookのニュースフィードを眺めているのなら、その時間を使ってブログを書きましょう

TwitterFacebookは、感情や行動を共有することが多く行われる場所です。また、外部のニュースや動画のURLを運び、それをネタにみんなで盛り上がるのに適した場所です。

だからこそ、いまがチャンスなんです。そこでみんなと「誰かが創った情報」をネタに盛り上がるだけじゃなく、「自分が創った情報」を発信し、「自分の思考や意見」を知ってもらうのです。気分や感情、趣味や週末の行動だけでなく、「自分が持っている問題意識」を発信するのです

TwitterFacebookをやっていると、「この前、徹夜してましたよね。お疲れ様です」とか「この前、青森行ってましたよね」とか言ってもらえます。ずっと会ってないのに、久々な気がしない、なんてことも良く言われます。

これって、相手が毎日の貴重な時間を「自分の日常を知る」ために割いてくれてるってことなんですよね(その逆もしかりで、あなたは毎日、友人や知人の日常をアップデートするために膨大な時間を費やしているのです)。

であるならば、「六本木で久しぶりの友達と一献やっている。やっぱり青春時代を共に過ごした友たちは最高の存在だ」とか「深夜のラーメンなう!」という感情や行動だけじゃなく、ブログを通して自分の思考や意見を(ある程度まとめたコンテンツとして)発信しなきゃもったいないと思うのです。

この前、また深夜にラーメン食べてましたよねw」だけじゃなく、「この前、XXXXXについてブログ書いていましたよね。すごく考えさせられました」なんてことが生まれるわけですから。

※「じゃあFacebookで長文の思考・意見エントリーを書いてもいいんじゃないの?」という方もいるかもしれません(実際、長文のFacebookエントリー書く人たまにいますしね)。でも、Facebookは1秒~3秒で「みんなの」エントリーを斜め読みする場所ですから、長文の文字を読んでもらうのには適していません。それは、大勢の(お酒がまわった)パーティーでスピーチを始めるようなものです。

Facebookでのロングエントリーが聴衆のアテンションを取りにくい場所でのスピーチだとすると、ブログは講演です。みんなあなたの講演をわざわざ聞きに来てくれたオーディエンスです。友人とのおしゃべりを楽しんでいるパーティーでいきなり始まったスピーチと、わざわざあなたの講演を聞きに来てくれた人に話しかけるのと、どちらの方があなたの考えをうまく伝えることができるでしょう。答えは明らかです