Amazon 成長の秘密。
1995年に創業、今や欧米を中心に9カ国で事業を展開している米国のアマゾン・ドット・コム。日本では5カ国目として2000年にAmazon.co.jpを開始し、全国に10カ所の物流センターを持ち、幅広い在庫と流通ネットワークを武器に成長を続けている。2012年4月には新社屋に移転し、初めて十数名の新卒採用も行った。アマゾン ジャパンを、事業立ち上当初から率いてきたジャスパー・チャン社長に、Amazon.co.jpの独自性や成長の秘密について聞いた。
われわれが何をすべきかはお客様が決める
Amazon.co.jpが始まった2000年ごろ、日本でも多くのネットショッピングサイトが誕生していたが大半が姿を消している。何が分かれ目になったのだろうか。チャン氏は真っ先に同社の変わらない戦略を挙げる。
「1995年のアマゾン創立時からミッションもストラテジーも変わっていない」(チャン氏)
「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」を実現するために日々努力してきた結果、拡大し続けることができたという。
「アマゾンでは、“売上○○億円”というような目標を掲げるのではなく、お客様のニーズに応える企業を目指してきた。われわれが何をすべきかはお客様に決めていただく。変わるることなくこれを貫いてきたことが、今日まで成長し続けている大きな理由だったのではないか」(チャン氏)
ただ、今の市場では、お客様自身も「何が欲しいのか」を明確に表現しない。お客様に「決めてもらう」といっても、決して受身の状態ではいられないのだ。「そこで、お客様自身も予測できない、まだ感じてすらいないニーズを創造する(invent)することが必要だ」とチャン氏は強調する。
社内ではよく、「インベンター(inventor:発明者、創造者)になれ」という話をするという。「発明」というと大げさに聞こえるが、チャン氏が言うそれは必ずしも大きなものではない。小さなインベンションを尊重し、積み重ねる地味な努力が求められる。同社はオペレーションの現場を重視しており、そこでのインベンションは、日本の製造現場から生まれた「カイゼン(改善)」とほぼ同義にとらえられているようだ。
「例えば、物流センターでは、梱包する箱をいかに小さくし、どうすればわれわれが梱包しやすく、そしてお客様が開けやすくなるかなどの、細かなカイゼンを重ねている。小さいものであってもカイゼンのインパクトは非常に大きく、こうした積み重ねが“カスタマー・エクスペリエンス(顧客経験価値)”の向上につながる」(チャン氏)
社員全員が顧客満足のためにリーダーとして責任を持ち、部門の垣根を超えて提案、実践し経験を共有する企業文化が今の結果を生み出している。
採用も育成も「社員全員がリーダー」の指針で
顧客中心の思想はもちろん、オペレーションの現場だけではなく、すべての場面で深く浸透しているという。アマゾン ジャパンの社長に就任するまでは、航空会社や総合化学メーカーで働いていたが、アマゾンの特徴は「はるかに顧客中心の発想が強い」と話す。
「経営層の会話はもちろん、プロジェクトを立案するときにも、システム開発をするときにも、“カスタマー・エクスペリエンス”という言葉が頻繁に出てくる」(チャン氏)
こうした文化は、チャン氏が入社した当時から変わらない。しかし、会社が成長し社員が増えるにつれ、ビジョンを共有して組織文化を強化するためには工夫が求められるようになってきた。このため同社では3、4年ほど前に、「社員全員がリーダーである」として14項目からなる「Our Leadership Principles」(私たちのリーダーシップ指針)を定めた。
「イノベーション(革新)とインベンション(創造)を求め、常にシンプルな方法を模索する」という“Invent and Simplify”(創造しシンプルにする)、「お客様にとって重要でないことにはお金を使わない」という“Frugality”(倹約)、「信念を持ち、賛成できない場合には敬意をもって異議を唱える」“Have Backbone; Disagree and Commit”(信念を持ち、意義を唱えるが、決定がなされたら全面的にコミットして取り組む)など、具体的でシンプルな項目が並ぶ。社員は、これらが書かれたカードを身につけて常に参照しているだけでなく、採用や研修、評価などもこの信条に基づいて行われているという。
「採用の際には、アマゾンとしてどんなリーダーシップを求めているのか、このプリンシプルに照らし合わせながら対象者の行動をチェックしていく。入社してからの研修も、このプリンシプルを行動にどう反映するかを中心にプログラムを組んでいるし、毎年行われる評価も、これらの項目に沿って行っている。こうして社員一人ひとりの理解を深め、文化として浸透させている。昨年から新卒採用を始めたが彼らにもプリンシプルに従った行動を心掛け、将来アマゾンを支えるリーダーになってほしいと思っている」(チャン氏)
「ビジネス環境の変化が激しい」といわれる昨今だが、社員に求められるものは創業以来変わっていないし、今後も変わらないだろうとチャン氏は言う。「時代が変わったからといって、“利便性が高く、低価格で、品揃えが豊富”という、お客さまが私たちに求める価値が変わることはないし、これは世界中どこに行っても同じだ。こうした価値を追求するというアマゾンの戦略が変わることはないし、変わる必要もない」(チャン氏)。
アマゾンの考え方は非常にシンプルで揺らぎない。
アマゾンはプラクティカル(現実的)な会社
チャン氏は、アマゾンを「プラクティカル(現実的・実用的)な会社」と表現する。
多くのグローバル企業が成長の踊り場に差し掛かった市場では、本社からのガバナンス重視に傾く。アマゾンの場合は、米国発のビジネスという印象は強いものの、携帯電話サイト向けのサービス「Amazonモバイル」や、注文当日に商品を配送する「当日お急ぎ便」など、米国に何年も先駆けて日本独自で開始したサービスも多い。新しいサービスを日本先行で開始する際も、本社と現地で摩擦が生じることはないという。
「単に、米国ではまだニーズが育っていなかったサービスが日本ではニーズがあった、というだけ。さまざまなニーズの中で優先順位を付けて開発を行うという、普通のプロセスで進めた」(チャン氏)
確かに、携帯電話によるネットのサービスは、欧米に比べて日本で大幅に先行して普及し、ネットショッピングのニーズも高まった。また、「当日お急ぎ便」は、商圏が特定の都市に集中し、宅配便などの輸送網が発達した日本だからこそ可能なサービスだろう。
一方、日本ではまだ、米国ほどに普及していないのが電子書籍だが機は熟してきたようだ。米国で火付け役ともなった、アマゾンの電子書籍サービス「Kindle(キンドル)」について、チャン氏は、「Kindleは、世界中どこでも、60秒以内で電子書籍をダウンロードして読み始めることができることを目指している。今年の4月中旬に5年ぶりに来日した創業者兼CEOのジェフ・ベゾス氏が、「日本で今年お知らせできることを楽しみにしていてください」と明言した。わたしも楽しみにしていると話す。
DeNA、GREE、サイバーエージェントの年収比較
ネット業界で言えば、テレビCMで見ない日は無いほど好調な、DeNA、GREE、サイバーエージェントの3社でしょう。
注目を浴びる各社の社員が一体、どれくらいの給料をもらっているのか調べてみました!
年収比較
各社の有価証券報告書や採用情報から平均年収などを調査した結果が下記になります。
企業名 | 従業員数 | 平均年齢 | 初任給 | 平均年収 |
---|---|---|---|---|
グリー | 1,356名 | 31.5歳 | 420万円〜 (〜1,500万円) |
751万円 |
ディー・エヌ・エー | 710名 | 31.8歳 | 500万円 | 728万円 |
サイバーエージェント | 1,077名 | 29.9歳 | 408万円〜 | 697万円 |
グリーの平均年収
一番平均年収が高いのはグリーでした。
31.5歳で751万円という金額もさることながら、初任給で年収1,500万円出すとは!
このニュースは一時期メディアでも話題になりましたね。実際には大多数の新入社員が下限からの
スタートだとは思いますが、初任給1,500万円の採用が本当にあったのか気になるところです。
また中途採用もアグレッシブで、下のグラフの通り近年社員数が急激に増加。
何と、たったの二年で社員数が10倍近くになっています!これは驚異的ですね。
DeNAの平均年収
続いてモバゲーのDeNAが728万円。初任給は500万円と非常に高待遇です!
DeNAは高学歴採用ですね。新卒では東大、中途採用は外資系コンサル出身者が多いと聞きます。
実際に調べてみたところ、2013年4月新卒入社者の127名中、東大卒(院卒含む)が35名と3割弱を占めます(就職四季報より)。東大卒と慶應卒の合計が66名。この2大学で入社合計人数の半数以上を占めるとはスゴいですね。
大学名 | 採用数合計 | 学部卒 | 院卒 |
---|---|---|---|
東京大学 | 35名 | 12名 | 23名 |
慶應義塾大学 | 31名 | 16名 | 15名 |
また、東洋経済の記事によると、確か2011年東大卒の就職先ランキングでは楽天が36名で3位だったので、DeNAは三菱商事等と並んで東大生が最も多く就職する企業となりそうです。
サイバーエージェントの平均年収
年末はアメーバスマホのCMをたくさん目にしましたが、従来の広告代理店事業からメディア事業への変革が成功している模様。特にスマホへの注力っぷりがハンパないですね。
平均年齢は3社の中で一番若い29.9歳で、平均年収は697万円。
ただ、2009年のデータでは575万円でしたので、ここ数年で平均年収が100万円以上もUPしています。
要因として、メディア事業の成功による利益体質の改善が寄与しているのでは無いでしょうか。
下記の通り、実際に2009年度と2012年度比較して利益が4倍近くになっています。
サイバーエージェントの連結営業利益(IR資料より)
また、上記の二社に負けず劣らず中途採用(エンジニア職)を積極的に行っている様です。
サイバーエージェントのキャリア、新卒社員比率(企業HPより拝借)
さて、ここまで各社の平均年収をみてきましたが、3社とも実力主義の会社ですから、大手企業のようにほぼ横並びで然るべき年齢が来れば昇給、とう訳では無いと思います。
特にこの3社は20代でも事業部長や子会社の社長に抜擢する風土がある企業なので、平均年収はあくまで参考程度といったところでしょうか。
※ちなみに楽天の平均年収は有価証券報告書によると681万円(平均年齢31.8歳)とのことです。
米Googleが現地オリジナルブランド「Chrome OS」搭載ハイエンドノートPC「Chrome Pixel」を発表
米Googleは2月21日(現地時間)、オリジナルブランドの「Chrome OS」搭載ハイエンドノートPC「Chrome Pixel」を発表した。同日、米英のGoogle Playで発売された。価格は、Wi-Fiモデルが1299ドル、4月出荷予定のLTEモデル(米国ではVerizonの回線を使う)が1449ドルとかなり高価格だ。
現在、韓国Samsung Electronics、台湾Acer、中国Lenovo、米Hewlett-Packard(HP)がChromebookを販売しているが、いずれも500ドル以下だ。オリジナルAndroid端末と同様に、プラットフォームの可能性を示すために高性能な端末を提供するようだ。
Pixelという名前が示すように、高精細なタッチ対応ディスプレイが特徴になっている。12.85インチで解像度は2560×1700(239ppi)で、Googleは「現在市場にあるノートPCでは最高の画素密度」としている。米AppleのRetina MacBookの13インチモデルの解像度は2560×1600(227ppi)。また、Gorilla Glassのマルチタッチ対応となっている。
その他の主なスペックは以下の通り。
機種名 | Chromebook Pixel |
---|---|
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Core i5(デュアルコア 1.8GHz) |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 297.7×224.6×16.2ミリ |
重さ | 1520グラム |
バッテリー持続時間 | 最大5時間 |
RAM | 4Gバイト |
ストレージ | 32GバイトのSSD |
ディスプレイ | 12.85インチ(2560×1700、239ppi) |
ネットワーク | Wi-Fi、Bluetooth、(LTE) |
入力 | Gorilla Glassマルチタッチ スクリーン、バックライト付きキーボード、Webカメラ、内蔵マイク |
音声出力 | ステレオスピーカー、ヘッドフォンジャック |
ポート | USB 2.0×2、mini display port、SD/MMC対応のカードリーダー |
製造メーカーは明らかにされていない。デザインにも凝っており、筐体はアルミ製で通気孔やネジは隠されている。ピアノのようなヒンジは開閉を容易にするだけでなく、ヒートシンクにもなっており、Wi-Fiアンテナが組み込まれている。
Googleは、Pixelはクラウドを使いこなすパワーユーザーのための最高のノートPCを目指しており、「ピクセルを意識させない最上のWeb体験を提供することがゴール」としている。
3日間で検索順位が200位上昇したSEO対策10項目
「SEO対策、どうしたらいいの?」 そんなお悩みを皆さんお持ちだと思います。良記事をACラボさんが書いていらっしゃったので、丸ごとシェアします。
今回ご紹介するのは、検索順位が200位以上も大幅に改善された事例です。そのサイトは12月末にSEO対策の見直しも含めてリニューアルを行いました。SEO対策の見直しと言っても、外部対策は一切行わず、内部対策の見直しだけ行いました。その結果、リニューアルの3日後には検索順位が200位以上上昇しました。1ヵ月半経った現在も順位は安定しています。
「検索順位が上がらない」「検索順位が極端に低い」という方のご参考になればと思い共有させて頂きます。
リニューアル前のサイトの状況
リニューアル前のサイトの状況は以下の通りです。
今回行ったSEO対策の方針
上記の通り、このサイトはペナルティに該当するようなSEO対策は行っていないにも関わらず、スモールキーワードで1年以上も240位前後という極端に低い順位をキープしていました。
被リンクの少なさも気にはなりましたが、サイトの内部構造を確認してみると幾つも問題が確認できたため、まずは内部対策を徹底的に見直す方針としました。
今回行ったSEO内部対策は、非常に基本的な内容かも知れません。しかし、実施できていないサイトもまだまだ多いように感じています。
この記事を読んで頂いている方には、運営されているサイトの再確認という観点でも、以下のSEO内部対策をご参考にして頂ければと思います。
今回行ったSEO内部対策10項目
それでは今回行ったSEO内部対策の10項目をご紹介します。
- リンク構造を階層化
- ページ背景色とコンテンツの背景色を分ける
- ナビゲーションメニューを画像からテキストに変更
- 論理的に正しいHTML文書構造に変更
- h1タグの位置をヘッダー部分からメインコンテンツ部分へ移動
- h1タグに続くコンテンツを意識
- リストタグとPタグの使い分け
- tableには、summary属性・captiontタグ・thタグを設
- 低品質・無関係なページの削除(92ページ→28ページ)
- 1ページ2000文字程度のメインコンテンツを作成
テンプレートに関する項目
1.リンク構造を階層化
今回のサイトは、下図左のようにリンク構造が階層化されておらず、トップページから全ての下層ページへとリンクが貼られていました(社員ブログは除く)。これを、下図右のように下層ページをカテゴリー毎にまとめて、リンク構造を階層化しました。
検索エンジンは「関連性のあるページからのリンク」をより高く評価すると言われています。上右図のように下層ページをカテゴリー毎に分ける事で、関連性のあるページをリンクで繋ぐ事が出来ます。
もう一つ、リンク構造で大切なポイントは、トップページから目的のページまで何クリックで到達できるかです。階層構造が深くなればなる程、PageRankは失われてしまいます。ですから、階層構造を浅くする事はSEOの観点からも重要です。今回のサイトでは、最下層のページでも3クリック以内で到達できるようにしました。(社員ブログは除く)
参考:URLはディレクトリ階層よりもリンク階層がSEOには大切
2.ページ背景色とコンテンツの背景色を分ける
今回のサイトは、下図左のようにページの背景色もコンテンツの背景色も白に設定されていました。それを下図右のように、ページの背景色はグレー、メインコンテンツ部分全体の背景色は白、更にセグメントで分割されたコンテンツの背景色は水色へと変更しました。
なぜこのような背景色の変更を行ったのかと言うと、主な理由はユーザーにとってコンテンツのセグメント(区切り)をビジュアル的に分かり易くするためですが、SEO効果も狙ったためです。
検索エンジンは、背景色など様々な情報を手がかりにして「どこがメインコンテンツ部分か」「どこがコンテンツのセグメント(区切り)か」を把握していると言われています。
従って、背景色を使い分ける事で、コンテンツのテーマをより正確に検索エンジンに伝える効果が期待できるのではないかと考えました。(正直なところ効果の程は不明ですが、マイナスになる事はないのでやっておいて損はないと判断しました)
参考:これからはページ分割したセグメント単位のSEOで勝負!
3.ナビゲーションメニューを画像からテキストに変更
今回のサイトは、ナビゲーションメニューは全て画像で構成されており、画像置換を行っておりました。
画像置換はスパム判定の危険性があるとかないとか議論がされていますが、そもそもGoogleは検索エンジン最適化スターターガイドにおいて、「ナビゲーションはできるだけテキストにしよう」と推奨しています。
素直にGoogleに従い、ナビゲーションメニューを画像からテキストに変更しました。最近では、ナビゲーションメニューをテキストにしているサイトが多くなってきている気がします。テキストにしても、CSSで背景にグラデーションの画像を設置する等すればデザイン性が著しく下がるという事はないはずです。
HTMLに関する項目
4.論理的に正しいHTML文書構造に変更
今回のサイトはHTML文書構造がどう見てもおかしなものになっていましたので、それを論理的に正しいものへと変更しました。
HTML文書構造とは、簡単に言えば、どこが見出しで、どこが段落で、どれがリストでというHTML文書の論理的構造の事です。
検索エンジンは、HTML文書からページの主要テーマを把握して、検索結果に返します。
従って、論理的に正しいHTML文書構造にする事で、ページの主要テーマを正確に検索エンジンに伝える事が出来ます。
実はこれが今回最も拘った項目です。パンダアップデート以降「コンテンツの質が大切」という声をたくさん耳にします。確かにコンテンツの質は大切ですが、大前提となるのはページが論理的に正しいHTML文書構造で構成されている事だと考えています。
なぜなら、どんなにコンテンツの質が良くても、HTML文書構造がおかしいと、コンテンツの内容が正確に検索エンジンに伝わりません。その結果、検索順位は低くなってしまいます。
今回のサイトは、HTML文書構造におかしな点が沢山あったため、その全てをご紹介できませんが、以下の5~8では今回直した代表的な例をご紹介します。
参考:論理的なHTML(文書構造)を意識してつくるWebデザイン(CSS)… とSEO
5.h1タグの位置をヘッダー部分からメインコンテンツ部分へ移動
h1タグがヘッダー部分に配置されているサイトを良く見かけます。今回のサイトもそうでした。
下図左のようにヘッダー部分にh1タグが配置され、その下にサイト名やグローバルナビゲーション、ペンくずリストが配置されている事に違和感を感じませんか?
h1タグはページの主要テーマを表す見出しであるのに、h1タグの下にページの主要テーマとはあまり関係のないサイト名やナビゲーションなどがあるのは、HTML文書として適切とは思えません。
Googleの検索エンジン最適化スターターガイド20ページに記載されているhタグの使用例を見ても、h1タグの真下にはh2タグが配置されており、その下にpタグが配置されています。
これらの事を踏まえ、今回のサイトでは、h1タグをヘッダー部分からメインコンテンツ部分へ移動させました。
6.h1タグに続くコンテンツを意識
上記の5.でご説明した通りですが、h1タグはページの主要テーマを伝える大見出しです。従って、h1タグの下には、ページの主要テーマと関係するコンテンツ(h2タグまたはpタグ)を配置しました。イメージは上図右の通りです。
7.リストタグとPタグの使い分け
今回のサイトでは、本来リストタグ(ol、ul、dl)でマークアップすべきものをpタグでマークアップしている箇所が沢山ありました。
pタグを使っても、リスト(箇条書き)のような見た目にする事は出来ます。しかし、検索エンジンには、リストとしては捉えてもらえず、語句の羅列と認識されてしまいます。つまり、コンテンツの内容が正しく検索エンジンに伝わらなくなってしまいます。
ですから、リスト(箇条書き)のものについては、Pタグではなく、リストタグを使うようにしました。
8.tableには、summary属性・captiontタグ・thタグを設定
当たり前の話ですが、表(table)は、項目とデータで構成されてるものです。HTMLでは、項目にはthタグを使用し、データにはtdタグを使用します。
今回のサイトのtableには、thタグが存在せず、tdタグのみで構成されていました。つまり、表に項目が存在しないという事です。これでは、表の内容が正しく検索エンジンに伝わりません。従って、項目にはthタグを使用しました。
加えて、summary属性(表の概要)とcaptionタグ(表題)を設定する事で、検索エンジンに表の内容を正しく伝えるようにしました。
summary属性(表の概要)とcaptionタグ(表題)を設定していない方は結構多いと思います。私は効果があると思っています。
コンテンツに関する項目
9.低品質・無関係なページの削除(92ページ→28ページ)
このサイトでは、社員ブログが設置されており、ブログ記事だけで65ページありました(サイト全体は92ページ)。しかし、ブログ記事の内容は、社員日記のようなものでサイトのテーマとは無関係な記事が多く、しかも文字数も少ない記事が多く存在しました。
現在の検索エンジンは、コンテンツの質を重視していますので、サイトのテーマとは無関係な記事などは思い切って削除し、サイトのテーマと関係していて且つ文字数も2000文字以上の記事だけ残しました。
その結果、サイト全体のページ数は92ページから28ページと大幅に減りましたが、検索順位は200位以上上昇しています。
Googleのアルゴリズムの中には、インデックス数があると言われていますが、この結果からも分かるように、低品質なページや無関係なページのインデックスは、むしろ検索順位を下げると言って良いと思います。
10.1ページ2000文字程度のメインコンテンツを作成
「文字数はコンテンツの質とは無関係」という専門家もいますが、私はそうは思っていません。なぜなら、ある事柄をユーザーにしっかり伝えようと思えば、それなりの文字数が必要になるからです。
このサイトでは、殆どのページが数百文字程度のコンテンツで構成されていましたので、1ページ2000文字程度のメインコンテンツを作成するようにしました。
上記の9でご説明した通り、ページ数は92ページから28ページと大幅に減りましたが、各ページのコンテンツ内容を充実させる事に努めました。
まとめ
今回のサイトは、そもそもサイトの内部に問題が多かった事や、狙っているキーワードがスモールキーワードである等、いくつかの条件が重なったため、大幅な順位アップをしたと考えています。
条件が異なれば、当然成果は違ってくると思います。とは言え、サイトの内部に問題があるようなら、上記でご説明したSEO内部対策を試して頂く価値はあると思います。
ただ、今回はクライアントの要望もあり、一度に上記の10項目の変更を行ったため、どの項目に効果があったのかは正直判断出来ません。効果のあった項目もあれば、あまり効果のなかった項目もあるかも知れません。
ですから、上記の方法を試して頂く場合には、項目1つ1つについて効果を確認しながら行う事をお勧めします。
尚、現在このサイトは40位前後をキープしており、今後はSEO外部対策を進めていく予定です。基本的には社員ブログで良質なコンテンツを作成し、ソーシャルで拡散しながら、ナチュラルリンクを獲得していくという方針です
スマートフォンの次にGoogleが考えていること。 それが眼鏡型端末。
「メガネ、何個持っているの?」とよく質問される柾虎です。18個目のメガネコレクションに加えたいと去年の春ころから考えていたものがあります。そうです、Google が世に送り出そうと考えているメガネ型端末 「Glass」です。
「Engadget」によると、Google がメガネ型端末 「Glass」を製品化前に入手できるコンテストを開始したそうです。Google Glass は広く一般から意見を募るため(また実地テスト中のGoogle社員がいちいち騒がれないように)、製品化未定のまま発表されたのち、将来の製品版とは別の開発者版が Explorer Edition としてごく一部の開発者に提供予定です。今回発表されたのは、この Explorer Edition を予約済み開発者以外にも有償提供するコンテスト。
具体的には Glass の使い方アイデアを募集しており、Twitter または Google+ を通じて ハッシュタグ #ifihadglass つきでつぶやくことで応募します。詳しい条件は続きをどうぞ。ただし今のところ米国内在住者のみが対象だそうです。残念!
条件は18歳以上であること、米国在住者であることに加えて、
- アイデアは50語以下。
- 投稿にはハッシュタグ #ifihadglass を含める。
- 主催者から連絡できるよう、Google+ なら +ProjectGlass、Twitterなら@projectglass をフォローすること。
- 写真は5枚まで、動画は15秒まで添付できる。
- 締め切りは2月27日。
など。
また入賞してもタダでもらえるわけではなく、Explorer Edition を先行予約したほかの開発者と同じく、自分で1500ドルを負担して購入する必要があります。(Explorer Edition は昨年の Google I/O 2012 に出席した開発者限定かつ米国在住者限定で登録でき、さらに1500ドルで購入する必要がある狭き門でした)。
当選者はExplorer Edition を予約したのち、ニューヨーク・サンフランシスコ・ロサンゼルスの各地でGoogleから手渡しイベントに出席することになります。
下はGoogle が公開した Glass の新動画 How It Feels. 示される用途は手放しで写真撮影や動画撮影と共有、見ているものを中継しつつビデオ通話 (Hangout)、施設内でも屋外でも使える道案内、音声入力でメッセージ送信、音声やカメラ画像からGoogle検索、場所や時間に応じた自動情報表示 (Google Now)、翻訳などなど。
以上、すべて引用。
1500ドルだったら頻繁に掛けているALAN MIKLIのメガネのフレームが2本分かぁ。
- 作者: デビッドヴァイス,マークマルシード,田村理香
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
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Fコマースはガッポガッポ儲かる!?
最近、メルマガやFacebookのウォールでこんなメッセージを見ませんか?
「Facebookで儲けるセミナー開催」
「時代は、EコマースからFコマース(Facebookコマース)へ!」
「ファンを呼ぶ ソーシャルメディア活用集客術」
これを読んだ担当者、経営者は食いつきます。
「ソーシャルコマース、ソーシャル担当を任命して、○億円売上げろ!」
でも、ちょっと待ってください。この記事によるとこうです。
”Bloombergの記事によると、Gap、J.C. Penney(衣料品店)、Nordstrom(ショッピングモール)、GameStopなどが昨年のうちにFacebookのショップを閉店。期待していた費用対効果がなかったため早くに閉める判断をしたところが多いよう。”とのこと。
中でもGameStop(下写真参考)は2011年4月にFacebookショップをオープンし、わずか半年後に閉店した。これだけ369万Likeされているし、この人たちに対してコマースやったらすごいかも?!って期待を持って始めてみたFコマースがなぜ上手くいかないのか。
上記の紹介記事とBrandGlueによると、「大手企業」のFacebookページに共通しているだろう「ファン」の行動が数値化されています。
- ファンの96%は「いいね」したページに再び戻ることはない
- Facebookページの一日の平均訪問者数はトータルファン数の0.7%といわれ、ユニーク訪問数は総ファン数の0.4%
私自身の感覚からしても間違った数値ではないだろう。「大手企業」のブランド認知はされているので、思わず「いいね」をしてしまうことはあるものの、まるでチラシや広告のコピーみたいな内容で辟易とし、正直わざわざ見る価値もなく、場合によっては「フィード非表示」にする人も多い。
また、下記に紹介している永江一石氏が自身の書籍で面白い理論を展開している。
要するに買う気まんまんなら、Amazonや楽天、ヤフオクに行くわけです。問題なのは「いいね」の数ではなく、ファンがFacebookに訪れている目的と合致しているか、ということです。
例えば「アカチャン本舗」のサイトに「幼児プレー エロビデオ絶賛発売中!」みたいなバナーがあって、興味本位でクリックする人はいても、購入にはいたりませんよね。(例えば大胆すぎたかな…)
そこで、ひとつの指標である1記事あたりのリーチ率(1記事あたりの「いいね」数 ÷ ファン数)の比率の高さを見てみると、ユニクロや無印良品よりもANAの方が断然高いようです。
それはなぜか。
前者の企業がチラシの内容を発信していて社外の人で書けそうな内容であるのに対して、ANAは整備士など働いている人の顔や、飛行機からの風景、薀蓄といった、消費者が普段の利用では知りえない活動、CSRを公開する切り口がウケているからだ仮説が生まれます。
散漫となった上、ダラダラと長くなってしまいましたが、今日の結論です。
※なお、「大企業」に限った結論です。
- エンドユーザーのFacebookでの活動を理解しないと、大企業の情報発信はむしろ、ファンのウォールを汚す迷惑行為。
- よって大企業のFコマースは儲からない。
- 大企業がソーシャルメディアで情報発信するなら、消費者が普段の利用では知りえない活動、CSRを公開してはどうか。
以上です。
今回の記事を書くきっかけをくれた書籍
- 作者: 永江一石
- 出版社/メーカー: プチ・レトル
- 発売日: 2012/12/17
- メディア: Kindle版
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「予期せぬ成功」を逃すな。
家電ショップでアイスランド人が冷蔵庫を買ったとする。送り先もアイスランドであった。それに何も感じない店はそれまでである。なぜ、寒いアイスランドで冷蔵庫を? と不思議に思い、尋ねた店員がいた。
「冷蔵庫に入れとけば、凍らないからさ。ジャガイモもおいしく食べられるんだ」
今までは、冷蔵庫=食べ物を腐らせないために冷やすもの、と思って売っていた。けれど、冷蔵庫=一定温度で食べ物を保存するもの=食べ物を凍らせない=食べ物をおいしく食べられるように保存するもの⇒寒冷地にも売れる! と発見できれば、ビジネスチャンスが生まれる。
この時まで、寒冷地の人に冷蔵庫を売ろうなど思いもよらなかった店・店員のところに、せいこうのきっかけがやってきたわけである。こうした成功事例は、知らぬ間に通り過ぎていることが多い。
ドラッカー曰く「予期せぬ成功ほど、イノベーションの機会となるものはない。これほどリスクが小さく苦労の少ないイノベーションはない。しかるに予期せぬ成功はほとんど無視させる。こまったことには、存在さえ否定される」。
紹介した文章が入っている本
- 作者: 小原瑞穂
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/08/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 78回
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ドラッカー名言集 イノベーションと企業家精神
- 作者: PFドラッカー
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/09/14
- メディア: Kindle版
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